最近イベント出店の際に多くの方に手に取っていただくのが、ミニトートバッグ【Anzu】です。
一見どこかのブランドのショッパーのように見えるこのバッグですが、どこか上品な雰囲気を醸したアイテムとなっています。
それもそのはず、紙袋をモチーフとしながらフルレザーで仕上げられた一品です。
「紙袋風のレザーバッグ」というコンセプト自体はそれほど珍しくはないかもしれませんが、多くの場合ピッグスエードなど柔らかめの素材で、雰囲気も柔らかくフェミニンなテイストに仕立てるか、生成の革などを用いて素朴なテイストに仕上げるか、そういったものが多くを占めます。
もちろんそれぞれに魅力はありますが、このミニトートバッグは、裏地にも革を貼り込み、質の良いスムースレザーを贅沢に使って、「キレイ目」に仕上げることを意識しました。
ジャケットを羽織った、ちょっとカッチリした格好にも、Tシャツなどのカジュアルなスタイルにも合わせられます。
持ち手は直径3mmの細い革紐を使用。
本体も極力薄くしたつくりなので華奢に見えますが、ペットボトル+文庫本などある程度の重みがあるものでも問題なく入れることが可能です。
いつものお出かけがちょっと楽しくなるような、そんなバッグです。
表には主に革小物に使われるイタリア産の上質な牛革を使用。
タンニンなめしの素材なので、使い込むほどに艶が生まれ、色が深く変化していきます。
裏地は靴のインソールにも使われる、国産の牛革。
なめらかな肌触りが特長です。
「キレイ目」なテイストに「かわいさ」を加える、コーディネートのアクセントとなる一品です。
プロフィール
豊田観自 代表/デザイン/製作
1985年 広島県生まれ。
大学卒業後、東京浅草の和太鼓・御神輿を製造販売する会社で営業職として働く。
その経験の中で、多くの「職人」と接して自分もモノを作る仕事をしたいと思い、
より日常的な「道具」を作りたいと考え、革製品のメーカーに転職。
2010年から大阪のレザーブランドで5年半、製造・販売に携わり、2015年独立。
自らデザイン、製作、販売までするファクトリーブランド「TSUKIKUSA」を立ち上げる。
革製品の製造に携わって12年ほど(2022年時点)
「小さい」ことと「使いやすい」ことを両立したお財布など、コンパクトな革小物を中心にアイテムを展開。
クラフトイベントへの出店からはじまり、近年は百貨店催事にも数多く出店中。