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名刺入れ【Mikuri】

ビジネスシーンの主役

ビジネスシーンで使う名刺入れは、一番人に見られることを意識する革小物かもしれません。

そこで求められる要素を考えながら作ったのが、この名刺入れ【Mikuri】です。

  1. 上品な風合いと素材感
  2. 使い分けしやすいポケット
  3. コンパクトかつ必要十分なサイズ

 

1.上品な風合いと素材感

一般的に名刺入れはスタンダードなものを選ぶ方が多数派です。

名刺入れにおいては、見た目の奇抜さよりも、「普通」でありながら、素材にこだわったり、細部の仕上げで違いを見せる方が好印象ではないでしょうか。

この名刺入れに使われている素材は、イタリアのタンナー「BADALASSI CARLO社」が作った「ミネルバリスシオ」という牛革です。

独特な色合いと、柔らかくも張りのある手触りが特徴の革ですが、なんといっても一番の魅力はそのエイジングにあります。

使い込めば使い込むほどに色が深くなり、艶が生まれて、使う方によってそれぞれの経年変化を見せてくれます。

革好きな方であれば思わず目がいく、そんな革を使用しています。

ミネルバリスシオ

上:新品 下:使用2〜3年

2.使い分けしやすいポケット

名刺入れの使いやすさを考えた時、サブポケットの存在が重要です。

名刺交換の際、相手の方は名刺を差し出しているのに、自分はまごついてなかなか出せないということはないでしょうか。この名刺入れではフタ裏のポケットを浅めのつくりにすることで取り出しやすくしています。

また、メインのポケットの前段と、本体背面にもサブポケットがあるので、いただいた名刺を入れ分けるにも便利です。

背面のポケットは名刺がすっぽりと入る深めのつくりなので、交通系ICカードなどを入れておけば、パスケース兼用にしたり、ちょっとした買い物に使ったりすることも出来ます。

フタ裏のポケットは半分ほど名刺が出た状態で出しやすい

前段のポケット

背面ポケット

3.コンパクトかつ必要十分なサイズ

名刺入れは、普段持ち歩くものですし、ポケットに入れたりすることもあるものなので、出来るだけ小さい方が良いという方が多いかと思います。

とは言え、外回りをされる方などはそれなりに収納量も必要となります。

この名刺入れでは、メインのポケットに30枚、+サブポケットを3カ所配した上で、サイズとしては縦6.7cm横10.8cmと、コンパクトなサイズに収め、バランスの良いサイズ感となっています。

収納量を確保しながらも、使い勝手のいいサイズ。

上品でありながらもかっちりしすぎない、男女問わず使いやすいデザイン。

多くの人にとっての「ちょうどいい」名刺入れです。

豊田観自

プロフィール

豊田観自   代表/デザイン/製作

1985年 広島県生まれ。
大学卒業後、東京浅草の和太鼓・御神輿を製造販売する会社で営業職として働く。
その経験の中で、多くの「職人」と接して自分もモノを作る仕事をしたいと思い、
より日常的な「道具」を作りたいと考え、革製品のメーカーに転職。
2010年から大阪のレザーブランドで5年半、製造・販売に携わり、2015年独立。
自らデザイン、製作、販売までするファクトリーブランド「TSUKIKUSA」を立ち上げる。
革製品の製造に携わって12年ほど(2022年時点)
「小さい」ことと「使いやすい」ことを両立したお財布など、コンパクトな革小物を中心にアイテムを展開。
クラフトイベントへの出店からはじまり、近年は百貨店催事にも数多く出店中。