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先日、注文していた革が少し遅れて届きました。
イタリアのフィレンツェ近郊から出発し、船に載せられはるばるとやってきます。

(新しく革が届いたら、一枚一枚検品します。)

イタリアで製革されているということはもちろん知っていましたが、今まではそこまで意識することなく使っていたというのが正直なところです。
しかし、それを意識せずにはいられなくなったのが、2020年にはじまったコロナウィルスの流行です。
イタリアもロックダウンがはじまり、革の輸入も一時的に止まってしまいました。
そして、2021年にはスエズ運河でのタンカー座礁事故。
あの時は、事故に伴い渋滞してしまったタンカーの中に革を運搬中のものもあったようで、入ってくるのが遅れてしまいました。
そして今回は寄港地である上海のロックダウンの影響を受けたとのこと。

(床面(裏側)に入る革のサイズの印。牛のマークがおしゃれなイタリア革です。)

世界の情勢や、自分には無関係に思えるニュースが巡り巡って自分の手元にあるものにも影響を与えていることを実感させられる日々です。
それに伴い、どこかで誰かが牛を育て、捌き、皮をなめして、運ぶからここにあるということも実感しています。

革を鞣すのにも様々な工程があるので、エネルギー問題もひと事ではありません。

そもそもが革という生物の命から利用させてもらっている材料を使っているので、ロスがないようにという意識は高いのですが、より一層大切に使用していきたいと思います。