TSUKIKUSA 公式オンラインストア

オンラインショップ上にも「TSUKIKUSA」についてのページがありますので、重複する部分もありますが、基本的なことだけ改めてご紹介しておきたいと思います。

TSUKIKUSAは2015年に大阪・高槻にて立ち上げたファクトリーブランドです。
基本的にひとりの職人が企画デザインから製作まで一貫しておこなう小さなブランドです。
TSUKIKUSAをはじめる前は大阪市内の某革製品のブランドにて5年半ほど製作に携わってきましたので、2022年1月現在で12年ほど革製品をつくる仕事をしています。
その前も浅草の和太鼓をつくるメーカーに勤めていたので、(今の仕事とはあまり関係はないですが…)革とは何かとご縁があるようです。

TSUKIKUSAとして、ものをつくる上でコンセプトとしていることは

「丈夫でシンプル、小さくて、使いやすい革製品」

ということです。
元を辿ると、TSUKIKUSAをはじめる前にどういうものを作るブランドにしようかと考えていた時がありました。
その時気付いたのが自分自身が持っているものの中に、いくつか明らかに他のものより気に入って大切にしているものがあるということです。
それは靴であったり、コートであったり、革包丁であったり色々なのですが、自分にとっての「お気に入り」のものがあることに気付いたことで、自分がつくるものも、誰かにとっての「お気に入りの一品」であって欲しいと思うようになりました。
そのためには、「使いやすく」「コンパクト」で「丈夫」であることが条件だと考え、製品をつくっています。

例えば、お財布であれば、サイズを小さくしようと思うと、お札を折り曲げないと入らなかったり、小銭入れがすごく小さくなったり、何かしら使いづらいポイントが出てきます。
そういったポイントをひとつづつ考えて、縫い代をとらないつくりにすることで、お札を伸ばしたまま入れつつ、サイズを小さくしたり、ボックス型の大きく開く小銭入れを採用することで、出し入れをしやすくして、小銭を溜め込まないつくりにしたりと、構造を根本から考え直すことで、課題をクリアして「使いやすい」と「コンパクト」の両立をしたつくりにしています。

「丈夫さ」という点では、革の繊維方向を想定した裁断や、負荷のかかる部分での返し縫いなど革製品製作の基本的な部分を丁寧にやることに加え、どうしても破損する可能性のある金具(ホック)部分は修理・交換をできる構造にしたり、修理が困難なファスナーを極力使わないなど、使い込んだ時のダメージも想定したつくりにしています。
使い込むことで、エイジングが進み、より魅力が増す革を使用しているので、その魅力を最大限活かす、シンプルなつくりを心がけています。