TSUKIKUSA 公式オンラインストア

なかなか書く時間を作れず、出展予定の連絡ツールになってしまっているこのブログですが、しばらく出展がないこのタイミングに何か書かないと…と思っています。

何を書こうかなぁと考えていたのですが、はじめてこのHPを訪れてくれた方もいると思うので、まずは改めてブランド、といか私の自己紹介をしておこうと思いました。

私は、元々大学卒業後に浅草の御神輿や和太鼓を製造する老舗メーカーに就職しました。
とは言っても私は営業職で、いわゆる職人さんではありませんでした。
営業として仕事をする中で、自分の知識や経験不足で歯痒い思いをすることもあり、「自分でつくれたらいいのに」という気持ちが少しずつ膨らんでいきました。
そこで営業の仕事が比較的少なくなる冬場に工場の仕事もお手伝いさせてもらうようになりました。
それぞれの職場でさわりだけやらせてもらったような感じではありましたが、その体験から「モノをつくる」ことと「モノを売る」こと両方を自分で完結させたいという思いが強くなっていきました。

その後、25歳の時に縁あって大阪の革製品のブランドにつくり手として転職します。
革製品は、財布、鞄に関わらず分業で、裁断、漉き、組み立てとそれぞれの工程をその道の職人さんがやるというというのが一般的ですが、ここでは人数の少ないところだったこともあり、ゼロから全ての工程を叩き込んでいただきました。

そして、2015年、30歳の時に独立。
「TSUKIKUSA」という屋号で革財布・革小物・革鞄の製作、販売をはじめました。
企画・製作・販売と、「モノをつくる」ことから「モノを売る」ところまで自分で完結させたいという若い頃にいだいた想いは、なんとか形にすることができました。
TSUKIKUSAとして今年(2024年)で9年目、革製品のつくり手としては14年目となります。
はじめは様々なブランドのOEM生産を手がけながらでしたが、2018年より自社ブランドの製作販売のみとなり、近年は百貨店等での催事、クラフトイベントへの出展を中心に活動しています。

製品を作る上で大切にしていることは、「使い方から形を考える」ということです。
見た目からデザインするのではなく、使い方を具体的に想定し、それに適したサイズや形状をイメージしてデザインしています。
使い方から考えられた形は、シンプルかつ不変的で、使い勝手の良いモノになると考えるからです。

また日々の製作においては、皮革品製造の基本的な技術・技法を大切にした工業製品さながらの正確なつくりと、ハンドメイドだからこその手間を惜しまない温もりあるつくりの両立を目指しています。

TSUKIKUSA
豊田観自